【ケース1:思っていた仕事とは違った!】未経験業界や業種でも、チャレンジ可能なのが、第二新卒転職のメリットです。第二新卒の転職で、憧れの職業に就けたという人も多いでしょう。しかし、時にはそのメリットが思わぬミスマッチを生み出すこともあります。
Aさん・25歳(男性) 転職回数1回・離職中 広告営業→メーカーの営業
<転職理由:1社目→2社目>
学生時代は、漠然とした憧れがあった広告業界中心に就職活動を行っており、大手代理店を中心にあらゆる会社を受ける。紆余曲折を経て、求人広告業界に落ち着き、同期の中では、トップの営業成績を取るなど、求人広告営業マンとして活躍。激務でありながらも、やりがいのある仕事に満足していたが、だんだん仕事に慣れてくると、仕事に物足りなさを感じるようになり転職を決意。
…常に良い営業成績を出しながらも、Aさんはどのような点に物足りなさを感じるようになったのでしょうか?それは、語学力を活かすことができない、ということでした。
実はAさん、学生時代は旅行が趣味(バックパッカー)で、帰国子女ではないものの、英語が得意。社会人になってからも、通勤中にTOEICの勉強を欠かさないなど、努力を怠りません。よくよく話を聞いてみると、学生時代は、外資系の広告会社が第一志望だったとのこと。語学力を活かして働きたいと思うようになるのも、時間の問題だったのかも知れません。
<退職理由:2社目>
語学力を活かした仕事がしたいと考えたAさんは、語学力を活かすことができる、ということを第一条件に転職活動を開始。第二新卒であり、なおかつ営業経験のあるAさんにとっては、会社は選びたい放題といってもいいぐらいの求人があった中、自動車部品を扱う某メーカーに転職を決意。「自動車にも、そこそこ興味はあったし、この会社が一番すぐに英語を使った仕事ができそうだったから」というのが決めた理由。
ところが、いざ仕事が始まってみると、確かに仕事上で英語のやりとりは頻繁にあるものの、なじみの薄い自動車部品などの専門用語なども、英語で説明しなくてはならず、英語のやり取りが億劫に。自動車部品の専門的な話になると、文系のAさんはやり取りについていけなくなってしまうのです。例え、日本語で話がなされていたとしても、理解できなかったのではないか、ということでした。 度々の海外出張で活躍する先輩に、将来の自分の姿を重ねるも、結局、Aさんは約1年で退社しました。
<この失敗を防ぐには…>・憧れの業界・職種であればあるほど、事前のリサーチは徹底的に行うこと!
事前に仕事内容を調べることは当然のことながら、社員の働く様子も知っておきたいもの。面接の際の質問で「自身と同じように異業界から転職してきた人はいますか?」もしくは「異業界出身の方の活躍の様子を教えて頂きたい」、「活躍されている社員の一日のおおよそのスケジュールを教えて頂きたい」等の質問をするとよいでしょう。
後日談になりますが、Aさんが入社した2社目の会社は、未経験可能といっても、扱っている商材が自動車部品であるため、理系出身者が望ましいようでした。しかし、Aさんが入社できたのは、1社目の突出した営業成績と、世界中を旅した行動力、そして英語力があるという点が大変評価されたからということでした。Aさんであれば、何とか努力して専門用語もマスターし、(広告営業とは異なり)カタチある営業でも成績を出してくれるのではないのか、と期待されての入社だったのです。まさに第二新卒ならではのポテンシャル採用が行われていたのですね。
Aさんの場合は、企業側の採用ミスとも言えるかもしれませんが、「語学力を活かしたい」という気持ちだけが先走ってしまったのが最大の原因でしょう。
「語学力を活かして何がしたいのか?」、当たり前のことですが、基本的なことが抜けていますよね。自動車が嫌いではないものの、“そこそこ”の興味では仕事上では通用しません。

