「第二新卒の現状」の項でも触れたように、新卒同様に第二新卒も、空前の売り手市場は、リーマンショックを機に終焉してしまいました。したがって、業界によっては、第二新卒だけでなく、中途採用そのものを縮小したり中止せざるを得ない状況になっています。以前であれば、どのような業界・業種であっても第二新卒の求人は多くあったのですが…。
1.2008年上期以前
そもそも経験やスキルのない第二新卒を積極採用する主な理由は、2007年問題によって失われる労働力を補い、就職氷河期時代に採用を控えたために生じた社内のいびつな年齢構成を是正するためです。
したがって、どの業界・業種でも第二新卒は歓迎されており、特に技術の継承が必要な製造業では、本当に未経験歓迎で採用していたものです。未経験といっても、面接時に独学で勉強していることや、今後スキルアップにつながるような資格を取得する予定であることをアピールすることは必須でしたが。また、特に人材不足であるといわれていたIT系企業や、若い感性を必要とする通信・モバイル系企業も第二新卒を多く採用する傾向にありました。その他にも、成長過程にあるベンチャー企業は、例外なく第二新卒を積極採用していました。やはり、会社を大きくしていくには、バリバリ働くことのできる若い力が必要なのでしょう。
2.2008年下期以降
どの業界・業種もまんべんなく求人があった頃に比べると、顕著に求人が減っているのが、やはり製造業。技術をつけなくては仕事にならないため、一から手厚く教育するのにもコストがかかる上に、あちこちの工場でラインがストップしているなど、仕事がなくなっている状況を考えると当然かもしれません。転職するには経験者であっても依然厳しい状況です。
また、これまで英語のできる第二新卒に人気のあった外資系企業は、本国が採用を控えており、特に金融業界については、転職するには厳しい状況です。
このように求人が減っている業界がある一方で、IT系はや外食産業では、人手不足であるためにそれほど求人の減少はないようです。
他にも、不況であるからこそ、普段は大手に流れる人材も確保できると考え、第二新卒の採用を活発化させる中小企業もあります。
以上のように見ると、第二新卒といえども、不況下では太刀打ちできないように感じる人も多いでしょう。しかし、第二新卒で転職に成功している人もいるのです。成功者を見てみると、ある業界や業種に偏っているわけではなく、共通しているのは、“自分の頭で考えて行動できる人”であるということです。このご時勢では、入社後にじっくり研修をして育てるという余裕はあまりないでしょう。したがって、未経験であっても、研修任せにはせず、自分で物事を消化吸収できる素質が求められているのですね。これから転職を考えている第二新卒の人は、心得ておきましょう。

